2021年度活動報告
(1)2021年度活動報告
県内のオレンジリボン運動のきっかけは2006年に発生した高島市虐待死亡事
件で、その再発防止として、県が2008年から始め14年を迎える運動である。
CFRびわこは2010年2月に立ち上げ、今年で12年目を迎えた。この間においては、2020年度相談対応件数は8,201件と年々増加傾向にある。
最近も県内や全国でも深刻な虐待死亡事件等が発生する中、オレンジリボン運動を通して、児童相談所全国共通ダイヤル189(いちはやく)により相談につながることを強調した取り組みを続けていく必要があるのではないか。
昨年度から引き続きコロナ禍の中、できる事を出来る形で継続して行う事が社会的意義と考え実施した活動を振り返り、たすきリレーを始め啓発の方法のあり方について考え直していく良い機会にもなった一年でもあった。
2021年度 主な活動
@第12回びわ湖一周オレンジリボンたすきリレー(10月17日)
⇒2021年10月23日(土)たすきリレー振り返り会議より参照
前向きな意見として
今の体制から見ると1日、日曜開催が望ましい。
課題・・・一日開催にしたことで時間設定やスタッフの役割等詳細の打ち合わせ
準備が不十分だったことから整理が必要。
官民連携・・・行政との協働 他民間団体の協力を得る事も考えてみることも。
昨年度と同様、従来の形ではなく、現実に実施できる方法で実施
10月17日ランの部開催を前に「応援の部」の動画をホームページにアップ。
県内外から72枚350人の皆さんから写真や動画をいただきました。
「ランの部」
5月の準備から始め6か月、できるのか、できないのかコロナ感染状況とにらめっこしながら、こんなときだからこそ、できる可能性を信じ、できるやり方を皆さんと共有しながら進めてきた。
毎年のオレンジリボンたすきリレーが児童虐待防止につながっているのかを、県民にオレンジリボンを知ってもらうだけに終わっていないか、オレンジリボンは児童虐待防止だけで終わっていないか、しっかりと県民に「児童相談所虐待対応189(いちはやく)」行動を呼び掛けられているか。189の横断幕やのぼりを作成、その行動として、「Stop子ども虐待189(いちはやく)子どもの笑顔がいちばん宣言」を各中継地全てで皆さんに発信していただいた。一年のブランクややり方を見直したことで、不備も多々あったが振り返りのなかで、来年以降に生かしたい。
今年もスタートセレモニーで知事や中継地では市長(副市長)がたくさん参加いただきました。知事や市長の挨拶で「こういうときにやってくれてありがとう」と言っていただいたこと、最後のゴールの高島市では「15年前の高島事件を風化させないために、たすきリレーを続けてきたことやゴールを高島市に選んでくれたことに感謝している」と言っていただいたことは会としては感慨深いものがあった。
2年ぶりに児童虐待防止に向けて、県や市を越え、滋賀県が一つになれた一日になったのかなと、びわ湖一周オレンジリボンたすきリレーの意義を感じた。
A県内のマラソン啓発活動 4回(5,10、11、2月)
コロナ禍のためマラソン大会は中止
B街頭啓発
・七夕啓発(7月3日 ビバシティ彦根)
9人でオレンジリボン、リーフレット、マスク2000枚を配布しました。
本来ならたくさんの仲間で啓発をしたかったのですが、コロナ禍では難しく、最少人数、感染防止対策をしながら実施。
終わったあと、子どもたちの願いが叶うよう82の短冊を今年も七夕伝説の米原世継の蛭子神社に奉納した。
・クリスマス街頭啓発(12月19日 草津駅)
今年最後の街頭啓発を草津駅前で八幡高校生やサンタやトナカイさんも登場し20人が
参加し2000枚配布しました。コロナ禍のため2年ぶりの駅前の街頭啓発でしたが初
めて参加した高校生たちも声を出してがんばってくれた。
C団体・施設など協力による配布
5月の児童福祉月間、11月の児童虐待防止推進月間に施設、児童相談所、市役所、社協等にオレンジリボンテッシュ1500枚、協力あり
Dオレンジリボンフォーラム(2月11日 栗東さきら)
昨年のたすきリレーが終わった秋から企画していた今回のフォーラム。生きていたなら18歳、児童福祉法で守れなかった彼女の命を無駄にしないためにと、講演では乳児院の院長だった山本さんが12年間彼女の死に沈黙を守り続けていたが、後世に伝えなければと当時の思いを切々と語られた。コロナ禍で開催の是非は問われたが、知事の英断で開催できる環境になり、この問題に前向きに参加いただいた70人の仲間と共に今後の滋賀の子どもたちの幸せに繋がっていくよい機会になったと強く感じた
オレンジフォーラムアンケート集計 参照
・CFRびわこ本来の趣旨にそう意義の深いよいものであった。
・記録動画の活用(研修会等で活用できるとよい。施設職員、滋児養協施設長会議等で)
・施設職員、児相関係者にもっと参加して欲しかった。
・CFRの活動は、虐待を防止することは出来ないが知ってもらうことが出来るとの
活動内容が精査されていってもよいのではないか。専門的な内容になっていたが、市民レベルで動けること、できる事もあることの発信として。
E全国各地で開催のオレンジリボンたすきリレー等と交流
小山市 10月8日 埼玉県久喜市 11月6・7日
他はコロナ禍のためイベント中止
F会員の新規開拓(7人・団体)退会者(9人)会員計123人
Gオレンジリボングッズの販売、「活動協力金制」の継続
⇒ポロシャツ 57枚 ジャンパー 85枚 マスク64枚 会計報告 寄付欄参照
Hオレンジリボンテッシュやたすきリレー参加賞詰め作業⇒かふかの家、守山学園の協力あり
I広報(HP、メーリングリスト、SNS、リーフレット)⇒メーリングリストは使い切れていない。情報発信はHP、SNSで。
Jロゴ作成⇒早急に必要な物ではないので、今後検討
K新聞等マスコミの活用
七夕:読売、京都、ZTV、
たすきリレー(募集)読売、毎日、京都、中日、滋賀報知
たすきリレー:読売、中日
クリスマス:BBC
オレンジリボンフォーラム:読売、京都、毎日、BBC
延べ15回記事あり
年度はどのイベントについても多くの取材を受け、啓発効果があったのではないか。